昔からある機能が再評価されている
git worktreeは新しい機能ではない。Gitに実装されてから10年以上経つコマンドだが、GitHubが2026年6月16日にあらためてブログで取り上げたのは、AIエージェントや複数タスクの並行作業が当たり前になった今の開発スタイルに、この機能がよく合うからだ。
これまでの回避策と何が違うか
worktreeがない場合、複数の作業を並行して進めたいときは、git stashでいったん退避してブランチを切り替えるか、同じリポジトリを別ディレクトリに複製してcloneし直すかのどちらかが一般的だった。前者は退避と復元のたびに集中が途切れやすく、後者はディスク容量を余分に消費し、リモートの同期を二重に管理する手間がかかる。worktreeは1つの.gitを複数の作業ディレクトリで共有できるため、両者の弱点を避けつつ、ブランチごとに独立した作業場所を持てる。
AIエージェントとの相性
複数のコーディングエージェントを同時に走らせたり、エージェントの作業内容をレビューしながら自分は別のブランチで作業したりする場面では、worktreeによる分離がそのまま事故防止になる。同じ作業ディレクトリでエージェントと人間の変更が混ざると、どちらの変更か分からなくなるリスクがあるが、worktreeで場所を分ければ切り分けが容易になる。地味な機能だが、並行作業が増えるほど価値が上がるタイプの再発見と言える。元の解説はGitHub Blog(https://github.blog/ai-and-ml/github-copilot/what-are-git-worktrees-and-why-should-i-use-them/)にある。