「下書きをもらう」から「完成品を受け取る」へ。OpenAIが2026年7月9日に発表した「ChatGPT Work」は、ChatGPTの立ち位置をそう変えようとしている。

概要

GPT-5.6を搭載したこの新機能は、メール・Slack・カレンダーなど複数のアプリを横断してタスクを進め、資料やスプレッドシート、簡易Webサイトまで完成形で仕上げるエージェントだ。数時間かかるような大きなプロジェクトでもタスクを分割しながら自律的に進められる点が特徴とされる。提供はまずPro・Enterprise・Eduプランから始まり、Plus・Businessプランへ順次拡大される予定だ。

連携範囲の広さ

対応するアプリはSlack、Microsoft Teams、Google Drive、SharePoint、メール、カレンダー、CRM、プロジェクト管理ツールと8系統に及ぶ。単発の質問応答ツールではなく、複数の業務システムをまたいで情報を集約する設計になっている点が、これまでのChatGPTの使い方との大きな違いだ。デスクトップアプリでは「Chat」「Work」「Codex」が一つの画面に統合され、無料プランを含む全プランで利用できる。

企業導入で論点になりそうなこと

似た方向性のプロダクトとしては、Microsoft 365 CopilotやGoogle WorkspaceのAIエージェント機能が挙げられるが、ChatGPT Workは連携先のアプリ数の多さと、完成品としての成果物を志向する点を前面に出している。一方で、Slackやカレンダーなど社内情報へのアクセス範囲が広がるほど、権限管理やアクセス制御をどう設計するかが企業導入のハードルになる。特にCRMや社内文書へのアクセスを許可する場合、どこまでのタスクをエージェントに委ねるか、事前にポリシーを決めておく必要があるだろう。詳細はOpenAIの発表にまとまっている。